遺品整理は自分でできる?家族で片付ける方法と業者に頼む判断基準

遺品整理は自分でできる?家族で片付ける方法と業者に頼む判断基準

「遺品整理は自分たちだけでできるのだろうか」

「実家に物が多くて、どこから片付ければいいかわからない」

「業者に頼むと費用がかかるので、できれば家族で進めたい」

遺品整理を始めるとき、このように悩む方は少なくありません。

遺品整理は、必ずしもすべてを業者へ依頼する必要はありません。荷物の量や住まいの広さ、家族の人数、片付けに使える時間などによっては、家族だけで進めることもできます。

一方で、無理に自力で進めた結果、何か月経っても片付かなかったり、大切な物を誤って処分してしまったりすることもあります。

この記事では、遺品整理を自分で行う方法と、業者に依頼した方がよいケースをわかりやすく解説します。


遺品整理は自分でもできる

遺品整理そのものに、「必ず専門業者へ依頼しなければならない」という決まりはありません。

家族や親族で、

  • 必要な物を分ける
  • 不用品を整理する
  • 家具や家電を処分する
  • 部屋を掃除する

といった作業を進めることもできます。

特に荷物が少なく、家族が近くに住んでいて、時間にも余裕がある場合は、自分たちで整理できる可能性があります。

また、故人との思い出を一つひとつ確認しながら整理できることも、家族で遺品整理をする大きなメリットです。

ただし、実際の遺品整理は「物を捨てる作業」だけではありません。

重要書類や貴重品を探したり、形見として残す物を決めたり、自治体のルールに合わせて不用品を処分したりする必要があります。

そのため、最初から一気に片付けようとせず、順番を決めて進めることが大切です。


自分で遺品整理をするメリット

費用を抑えられる

自分たちで片付ければ、遺品整理業者へ支払う作業費を抑えることができます。

特に荷物が少ない部屋や、家族が協力できる場合には、自分たちで進めることで費用を大きく抑えられる可能性があります。

ただし、粗大ごみの処分費用、レンタカー代、清掃用品などが必要になる場合もあります。

「自分でやれば完全に無料」というわけではない点には注意しましょう。

思い出の品をゆっくり確認できる

写真、手紙、アルバム、趣味の品など、遺品には家族にとって大切な思い出が残っています。

自分たちで整理することで、一つひとつ確認しながら、

「これは残しておこう」

「これは姉に渡そう」

と家族で相談できます。

効率だけではなく、故人を振り返る時間を持てることも、自分で遺品整理をする意味の一つです。

家族で相談しながら決められる

遺品整理では、何を残し、何を手放すのかという判断が必要になります。

家族で作業することで、その場で相談しながら整理を進められます。

特に写真、時計、アクセサリー、趣味の品などは、すぐに処分せず、家族で確認してから判断した方が安心です。


自分で遺品整理をするデメリット

想像以上に時間がかかる

実家の片付けでは、数十年分の荷物が残されていることがあります。

押し入れや物置、タンスの中を確認していくと、想像以上の量になることも珍しくありません。

土日だけ作業する場合、

「始めてから数か月経っても終わらない」

ということもあります。

特に遠方の実家へ通いながら整理する場合は、移動時間や交通費も負担になります。

重い家具や家電の搬出が大変

冷蔵庫、洗濯機、タンス、ベッドなど、大型の家具や家電を家族だけで運ぶのは大変です。

無理に運ぼうとすると、けがをしたり、壁や床を傷つけたりする可能性もあります。

階段しかない住宅や集合住宅では、さらに負担が大きくなります。

精神的に片付けが進まないこともある

遺品整理では、故人との思い出が詰まった物に何度も触れることになります。

写真や衣類を見ているうちに手が止まってしまったり、

「捨てていいのかわからない」

という気持ちになったりすることもあります。

遺品整理は、普通の引っ越しや大掃除とは違います。

精神的な負担も考えながら進めることが大切です。


遺品整理を自分でするときの6つの手順

1.片付ける期限を決める

まず、

「いつまでに終わらせたいのか」

を決めます。

例えば、

  • 賃貸住宅を退去するまで
  • 実家を売却するまで
  • 四十九日や法要まで
  • 〇月末まで

などです。

期限が決まっていないと、遺品整理は後回しになりやすくなります。

大きな家の場合は、

「今日はリビング」

「次回は押し入れ」

と場所ごとに区切るのもおすすめです。

2.最初に貴重品や重要書類を探す

最初からゴミ袋へ物を入れていくのはおすすめできません。

まずは、

  • 現金
  • 通帳
  • 印鑑
  • 権利証や不動産関係書類
  • 保険関係書類
  • 年金関係書類
  • 契約書
  • 貴金属
  • 有価証券
  • スマートフォン
  • パソコン

などを探しましょう。

故人が大切な物をどこに保管していたのかわからない場合もあります。

封筒、本の間、引き出し、衣類のポケットなども確認しながら進めることが大切です。

3.遺品を4つに分類する

整理するときは、

「残す物」

「家族で分ける物」

「売却・買取を検討する物」

「処分する物」

の4つ程度に分けると進めやすくなります。

判断できない物は、無理にその場で決める必要はありません。

「保留」という箱を一つ作っておくのもおすすめです。

4.売れる物を確認する

遺品の中には、処分するのではなく買取できる物が含まれている場合があります。

例えば、

  • 貴金属
  • ブランド品
  • 時計
  • カメラ
  • 骨董品
  • 趣味用品
  • 未使用品
  • 一部の家具・家電

などです。

処分する前に一度確認しておくことで、遺品整理にかかる費用を軽減できる可能性があります。

5.不用品を処分する

処分する物が決まったら、お住まいの自治体のルールに従って処分します。

家庭ごみとして出せる物、粗大ごみとして申し込みが必要な物、一般のごみとは別の方法で処分する物などがあります。

自治体によってルールが異なるため、事前に確認しましょう。

6.最後に掃除する

荷物がなくなったら、床や収納、キッチン、水回りなどを掃除します。

実家を売却したり、賃貸住宅を返却したりする予定がある場合は、どこまで清掃が必要なのかも確認しておきましょう。


自分で遺品整理しやすいケース

次のような場合は、家族だけで整理できる可能性があります。

  • 1Rや1Kなど比較的小さな住まい
  • 荷物がそれほど多くない
  • 家族や親族が複数人で作業できる
  • 家族が近くに住んでいる
  • 片付け期限まで時間がある
  • 大型家具が少ない
  • 故人の物をゆっくり確認したい

このような場合は、まず家族で整理を始めてみてもよいでしょう。


遺品整理業者に頼んだ方がよいケース

反対に、次のような場合は専門業者への相談を検討してみましょう。

実家の荷物が非常に多い

一軒家を丸ごと整理する場合、家具・衣類・食器・本・家電など、大量の荷物が出ることがあります。

家族だけでは何日もかかるような場合は、業者へ依頼した方が負担を減らせます。

遠方に住んでいる

実家まで何時間もかかる場合、毎週通って片付けるのは簡単ではありません。

交通費や宿泊費を考えると、結果として専門業者へ依頼した方が負担が少ない場合もあります。

退去や売却まで時間がない

賃貸住宅の退去期限や不動産の売却日などが決まっている場合、自分たちだけでは間に合わない可能性があります。

期限がある場合は、早めに業者へ相談しましょう。

大型家具や大量の荷物がある

タンス、ベッド、冷蔵庫などを安全に搬出するには、人数や道具が必要です。

無理をせず、専門業者へ任せることも大切です。

ゴミ屋敷状態になっている

物が大量に積み上がっている住宅では、通常の遺品整理以上に作業が必要になります。

衛生面や安全面を考えても、専門業者へ相談した方がよいケースがあります。

特殊清掃が必要

孤独死などによって通常の清掃では対応できない場合は、特殊清掃を行う専門業者への依頼が必要になることがあります。

この場合は、家族だけで無理に作業を進めないことが大切です。


「全部自分」か「全部業者」の二択ではない

遺品整理というと、

「家族ですべて片付ける」

または

「すべて業者へ任せる」

の二択のように考えがちです。

しかし、実際にはその中間の方法もあります。

例えば、

家族で写真や貴重品などを整理する
↓
残す物を決める
↓
大型家具や大量の不用品だけ業者へ依頼する

という方法です。

大切な思い出の品は家族で確認しながら、負担の大きな作業だけ専門家に任せる。

この方法であれば、費用と家族の負担の両方を抑えやすくなります。


遺品整理業者へ相談する前に確認しておきたいこと

業者へ相談するときは、次のポイントを確認しておくと比較しやすくなります。

  • 見積もりは無料か
  • 料金に何が含まれているか
  • 追加料金が発生するケース
  • 買取に対応しているか
  • 供養に対応しているか
  • 清掃まで依頼できるか
  • 希望する日程に対応できるか
  • 見積内容をわかりやすく説明してくれるか

最初から1社だけに決める必要はありません。

作業内容や料金に不安がある場合は、複数の会社を比較して、自分たちに合う会社を選びましょう。


自分たちだけで抱え込まないことも大切です

遺品整理は、単なる片付けではありません。

そこには、故人が過ごしてきた時間や、家族との思い出があります。

だからこそ、

「全部捨てなければ」

「早く片付けなければ」

と焦る必要はありません。

自分たちでできるところは家族で進め、重い家具の搬出や大量の不用品処分など、負担の大きいところだけ専門家に相談する方法もあります。

大切なのは、「自分でやるか、業者に頼むか」ではなく、家族が無理なく整理を終えられる方法を選ぶことです。


遺品整理に困ったら「安心整理ナビ」で探してみましょう

遺品整理を自分で進めてみたものの、

「思っていた以上に物が多い」

「大型家具だけお願いしたい」

「実家が遠くて何度も通えない」

「どの会社に頼めばいいかわからない」

ということもあります。

安心整理ナビでは、遺品整理や生前整理、空き家整理、買取、特殊清掃などに対応する事業者を探すための情報を掲載しています。

すべてを業者へ任せる必要はありません。

まず家族でできるところまで進めてから相談することもできます。

大切な遺品だからこそ、焦らず、自分たちに合った整理の方法を探してみてください。